Vinegar

大麦黒酢

大麦黒酢 モルトビネガー

穀物酢(モルトビネガー)に分類される大麦酢(大麦黒酢)。
ビールづくりが盛んなイギリスやドイツでは一般的ですが、国内では、
生活習慣病の予防や改善に「白米」を補うものとして「押麦」が食べられてきました。
馴染みが薄かった大麦酢ですが、最近の研究で、肝臓を正常化する働きが分かり、
心血管疾患系の生活習慣病予防に、大麦酢の効果が見直されています。

【お酢のおもな働き】
  • 高めの血圧を下げる
  • 高めの血中総コレステロール値を下げる
  • 食後の急激な血糖値の上昇を穏やかにする
  • 疲労回復
  • 防腐・殺菌効果・消炎症
  • 食欲増進
  • 血行を良くする
  • カルシウム吸収を良くする
  • 血液や尿をアルカリ性へ傾斜させる
  • 過酸化脂質の形成を抑制
  • ビタミンC破壊を防ぐ
などが、「お酢」に対して一般にいわれている事柄。原料の違いや造り方により、働きが強められたり、新たな働きが加わっています。
 

メタボにとっての大麦酢 マメ知識


麦には、大麦、小麦、ライ麦、オート麦があり、これらはシリアル食品の原料としても見かけるものです。日本では、白米のビタミンB1不足を補うために「麦飯」が良いと、大麦(六条大麦)が勧めらたこともありました。今日、健康食品としての大麦若葉の利用は、健康志向の高まりで定着したものとなっています。

米から造る米酢が多い日本では、大麦酢は馴染みがが薄いものです。
ビールや焼酎、味噌や醤油の原料に使われる大麦の国内生産は、17万トン余りと少なく、輸入は230万トンにもなります。(2005年)

国内の大麦栽培は、従来、水稲と小麦・大麦を組み合わせる二期作で生産されてきたもので、麦焼酎が九州に多いのは、二期作ができる西日本の気候条件によるものです。今日、ご当地ビールの生産にも欠かせない大麦は、その栽培や食品としての機能性の研究が、活発に進められるようになりました。

大麦黒酢は肝機能を高め、中性脂肪の増加を抑制

中性脂肪を積極的に分解するお酢としては、リンゴ酸が多いリンゴ酢、アミノ酸が多い玄米黒酢もろみ酢が知られています。リンゴ酸や、アミノ酸が幾つかのホルモン分泌に働きかけるなどで、脂肪細胞の脂肪分解・消費に働きます。

一方、大麦黒酢では、

  • メチオニンやシスチンといったアミノ酸が特に多い
  • ミネラルのカリウムが特に多く、マグネシウムも微量に含む

アミノ酸は肝臓でも脂肪蓄積を予防・改善し肝機能を正常化し、カリウムはナトリウム排出に働くことで、血圧を下げるように働きます。大麦黒酢はこのような働きをする成分が特に多く含まれているため、玄米黒酢やもろみ酢に比べ、その効果が強いことが特徴です。

見逃せないミネラルがマグネシウムです。 マグネシウムは、骨粗鬆症や心血管疾患、糖尿病などとの関わりが非常に深く、タンパク質の合成にも働いています。精製された食品を食べることが多くなった私たちには、不足しやすい必須ミネラルです。

大麦を原料にする大麦黒酢に酢酸の健康効果があることはもちろん、
マウス実験では次のような特徴が確かめられています。

  • JASの規定 大麦黒酢

    JASでは大麦黒酢の規定があり、酢1リットル中に大麦180g以上が使われているものとなっています。また、米やコーンスターチなどの副原料を使うと「大麦」とは表示できなくなり、穀物酢となります。(麦芽酢といわれるものは穀物酢になります)
     
  • 肝臓での脂肪蓄積を抑制し、肝臓機能異常を改善

    大麦黒酢を与えたマウスはGOT,GPTの増加を抑制する傾向があり、玄米黒酢では明確な傾向は見られないそうです。さらに、経口投与量を増やし継続して摂取することで、肝臓中のコレステロールと中性脂肪の増加を抑制するとのことです。(体重が50kgの人の場合、25mLで効果、100mLで肝臓の中性脂肪などを抑制)(昭和大学医学部 中山貞夫教授の報告)
     
  • 高脂血症を予防、改善する

    生活習慣病の中でも動脈硬化性疾患の引き金になる高脂血症を抑制する働きが、マウス実験で確認されています。これは、大麦黒酢が中性脂肪の増加を抑制するもので、一般の玄米黒酢との比較では、その効果は大麦黒酢の方が高いことが確かめられました。また、血清コレステロール、遊離コレステロール、リン脂質などについても抑制効果が見らとのことです。(昭和大学医学部 中山貞夫教授の報告)
     
  • 高血圧を改善

    大麦黒酢と玄米黒酢の血圧低下作用はいずれにもありますが、大麦黒酢の方が作用が強いという実験結果の報告があります。また、連続摂取することで血圧の上昇を抑制するそうです。(第53 回 日本栄養改善学会学術総会での報告)
     
  • 製薬会社がつくる大麦黒酢にはβグルカンも

    大麦の種子に含まれる水溶性食物繊維のβグルカンを醸造後にも残す製法を使うことで、炭水化物や脂肪の吸収を遅らせるなどの効果をもつ大麦黒酢もあります。
    一般には、大麦黒酢には次のような特徴があります。
    ・玄米黒酢よにも豊富なアミノ酸を含みます。
    ・特にカリウムが多く、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを含みます。
    ・大麦玄麦の麦芽による芳醇な香りと甘みのあるコク、まろやかな酸味が特徴です。
    このように、モルトビネガーでは精製前の穀物がもつアミノ酸やミネラルを豊富に含んでおり、精製原料を使用する加工食品が多くなった今日、穀物酢の栄養が見直されています。
     
  • ダイエットよりも肝臓を元気にする

    大麦黒酢も他の黒酢のように中性脂肪の分解・消費に働きますが、この働きはおもに肝臓での効果が大きいようです。肝臓での脂肪蓄積を予防・改善することで、肝機能を正常化、酢酸の働きとともにコレステロールや血圧の低下につながっているようです。
     

大麦とご飯:
10〜20%の割合で混ぜる麦飯。麦は、食物繊維が多いので、白米だけで食べるより混ぜて食べた方が噛む回数も増え、少量で満腹感が得られます。また、お米の炭水化物の吸収が妨げられるため、ダイエットに効果的といわれています。
白米食が普及した明治時代以降に増加した「脚気」予防のために、大麦を混ぜることが推奨された時代もありました。栄養改善が進んだ今日、大麦は、肥満対策に、糖尿病の食事制限に用いられています。

大麦は、整腸作用が優れ、消化を促し、便秘、肌のトラブルに効き目を発揮します。ただし、大麦には熱を下げる効果があるため、胃腸の冷えから来る下痢を起こしやすい人、産婦で母乳が出にくい人は、食べるのを控えた方がいいでしょう。

 

酢とは

ビンの裏側に貼ってある品質表示ラベル。 項目の最初にある「品名」欄、 ここには、純米酢と書かれていたり、穀物酢となっていたりします。 JASでは酢のことを食酢といいます。業務用や工業用では酢酸ともいいます。

お酢と健康

お酢についての健康効果、アレコレ。 古来から利用されてきたお酢は、健康によいとされる多くの効果があります。 このページでは、一般に言われる健康にまつわる効果を掲載しています。

メタボと黒周

黒酢。ここでは壺酢とも言われる鹿児島県産の黒酢とメタボリックシンドロームのことを掲載。 黒酢にあるアミノ酸が大きな働きをしてくれます。 メタボ対策で話題になる肥満・高血糖、インスリンの働き、そして高血圧・心血管疾患。糖尿病。

ダイエットと黒酢

黒酢に含まれる酢酸とアミノ酸が協働でダイエットに効果。 リンゴ酢との関係はどうでしょうか? 黒酢に含まれるアミノ酸が、脂肪分解を刺激し、 分解された脂肪をエネルギー生産現場(クエン酸回路)に送り、さらにクエン酸回路自体の活性化に働いています。

クエン酸とは

クエン酸はお酢に含まれる有機酸の1つで、特に果実酢に多く含まれています。 また、酢酸は体内でクエン酸に変わります。 クエン酸(くえんさん、枸櫞酸、citric acid)は、 柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつ。

米酢(よねず)

米酢はコメの甘みとうま味が生きているまろやかな味わいのある酢です。ピュアな味わいは和風料理を中心に、酢の物、合わせ酢、ドレッシング、マリネなど幅広く利用され、お酢そのものの味を楽しむことができます。 このページでは、米酢のマメ知識や商品例を掲載しています。

黒酢(黒玄米酢)

JASでは醸造酢の穀物酢に米黒酢として分類され、 鹿児島県福山町近辺で造られる酢を特に黒酢(壷酢)と呼びます。 このページでは、黒酢のマメ知識や鹿児島県産の黒酢を原材料にする商品例を掲載しています。

もろみ酢

JASでは、もろみ酢は食酢として分類されていません。 これは、 もろみ酢が他の食酢(米酢、黒酢、りんご酢)などと違い、 製造過程で酢酸発酵をしていないからです。

減塩のマメ知識

ミネラル分を含んだ「塩」を、お酢と組み合わせて、毎日の食事で利用することはよい方法です。 お酢に含まれる酢酸にはミネラルのキレート作用があります。

香醋

香酢(香醋)は中国のお酢。 もち米を主原料にし、JASには含まれていませんが、日本では黒酢(壺酢)がもっとも近い。 香酢の加熱調理でも失わない「香り」と「コク」は、

りんご酢

甘くさわやかな香りとすっきりとした酸味が特徴のりんご酢。 リンゴの生産が世界第二位のアメリカでは、お酢といえば「りんご酢」を指すことが多く、自然食品の1つとして親しまれています。

ワインビネガー

ASではブドウ酢に分類されるワインビネガー、その楽しみは、 ワインの栄養とビネガーの有機酸、ワインがもっている風味が活きています。

梅(ウメ)

つい最近まで日本人の食事は、米や芋のデンプンが圧倒的に多いものでした。 江戸時代でもお正月などの「ご祝儀もの」だった梅干しです。 日常の暮らしに急拡大したのは、明治に発生したコレラが契機とか。

モルトビネガー 大麦

日本人には馴染みが薄い大麦酢ですが、最近の研究で、肝臓を正常化する働きが分かり、
心血管疾患系の生活習慣病予防に、大麦酢の効果が見直されています。

 

 

 

 

 
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