ショウガオール

ショウガオール しうがおーる (ginger)

ショウガオールは生姜に含まれる精油成分で、生姜にはこれ以外にジンゲロール(同じく精油成分)などが含まれ、ジンゲロールは加熱でショウガオールに変わります。ともに生姜の辛み成分となっています。ショウガオールやジンゲロールには、強い殺菌作用と活性酸素の消去作用があり、抗炎症・抗ガン・発ガン抑制に効果があるといわれています。

ショウガオールの 【おもな働き】

*
殺菌作用によりガン細胞の増殖を抑制する作用
活性酸素消去により突然変異を抑制
中枢神経系の興奮を鎮める
check point :
ショウガオールは生姜にある精油成分。
冷え性・肩こり・せき・のど・鎮痛・潰瘍・嘔吐・強心・アレルギー
 
※ 注)辛みの『ジンゲロール』と、香りの『ガラノラクトン』
  1. ジンゲロールには、炎症を誘発するプロスタグランジンを抑制する抗炎症効果があります。関節炎リューマチなどの炎症や痛みを和らげる効果が期待できます。また、癌や老化の原因である活性酸素を抑制する抗酸化物質であることも報告されています。
  2. 腸で吸収された香りの『ガラノラクトン』、辛みの『ジンゲロール』は、血管内に浸透し、細くなった血管を拡張させます。結果、血液の流れが良くなり、血行不良による冷え性体のこわばり肩こりなどにも効果が期待できます。ショウガをとることで3〜4時間の保温効果が継続するといわれています。
  3. 気管支の平滑筋を収縮させて、気管支を狭くし、ぜんそくを引き起こしたり、せきの原因となる『ロイコトリエン』という物質がありますが、香りの『ガラノラクトン』、辛みの『ジンゲロール』は、これらの物質の働きを抑えて、せきのどの痛みを暖和します。これは、酵素シクロキシゲナーゼやリポキシゲナーゼの働きを阻害することによるものです。

ショウガオールの【効果】

有効性の報告(国内) Web情報(掲載は一部です)

ショウガの抗肥満作用について: 

jdream2→ 2005.02.01
... 結論として,ショウガ水抽出エキスは脂肪の腸管吸収阻害のみでなく、食事中の糖質の腸管吸収も阻害する可能性が示唆された。
サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報

ショウガの成分分析値の比較

http://www.eurus.dti.ne.jp/~m-s/より  単位:%
品種   ジンゲロール類   ショウガオール類   ガラノラクトン類
金時 2.220 0.044 2.43
谷中 1.122 0.041 0.80
静岡4号 1.234 0.045 0.73
土ショウガ  0.559 0.038 0.21
  • 上図は生姜の4品種の精油成分を比較したもの。ガラノラクトン類も精油成分で、「香り」の正体はこの成分。他と同様にからだを暖めるますが、腫れや痛みをしずめる消炎作用を持ち、胃もたれや胸やけを抑える効果がある。生姜の構成成分として重要です。
  • 上図に示されるように、ショウガオールを含む「生姜」としての利用が有効と考えられます。

金時ショウガの主な効果

生姜としての評価です:
http://www.eurus.dti.ne.jp/~m-s/より
  • 関節痛やリウマチの症状に効果
  • 血流をよくして体温を正常へと回復
  • 動物実験モデルでの抗癌作用の確認
  • 同実験で、鎮痛作用、抗潰瘍作用、鎮嘔吐作用、胆汁分泌促進作用、強心作用、抗アレルギー作用を確認
  • 刺身で問題となるアニサキス虫を殺す作用、ダイエット効果も期待
摂取食物からの効果 Web情報

生姜の効能

... http://www.ys-bebe.com/tabemono/shogakono.html
  • 【生活習慣病に効く】
    生姜は、大腸がんの予防に効果的な食品の一つ。さらに生姜独特の辛味成分や精油成分が、血栓を予防し、血液をさらさらにする効果や脂肪を分解する働きがある。
  • 1日あたりの目安量は定められていないようですが、刺激の強い食材です。薬理作用を求めるときは、摂取注意しましょう。

  • 【風邪に効く】
    生姜の辛味と香りには発汗作用と解熱作用がある。身体をあたためる作用や胃腸を整える作用、咳や痰、のどの痛みの解消など、風邪のひき始めにはすぐれた効果を発揮。
  • 【胃もたれに効く】
    辛味成分の、油性ショウガオール、ジンゲロンは発汗作用があり、胃液の分泌を促し消化、吸収をよくする働きがある。
  • 【冷え症や頭痛・肩こり・関節痛に効く】
    生姜に含まれる辛味成分と精油は血行をよくする働きがあり、頭痛、肩こり、腰痛のほか、冷えからくる頻尿やむくみにも効果的。
    消炎作用があり関節痛やリウマチ、神経痛の改善にも効果的
  • 【体臭防止に効く】
    生姜に含まれる辛味成分には、油性ショウガオール、ジンゲロンがあり、においを消す働きや殺菌効果がある。

ショウガオールの【摂取】

  • ワルファリン(血栓予防薬)の作用が強く出る報告があります。通常の食事程度では心配ないそうですが、サプリメント摂取ではご注意ください。

ショウガオールを過剰に摂取した場合

  • 下痢、嘔吐

ショウガオールが不足した場合

  • 不足した場合の報告はないようです。

主な食品

  • 生姜

備考

  • 【生薬としての生姜】:根茎は漢方薬として生姜(しょうきょう)と呼ばれ、発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされる。大棗との組み合わせで他の生薬の副作用をやわらげる働きがあるとされ、多数の方剤に配合されている。表面の皮を取り去り、蒸して乾燥させたものは乾姜(かんきょう)または乾生姜(かんしょうきょう)と呼ばれる。興奮作用、強壮作用、健胃作用があるとされる。また、ショウガを加えた葛湯は、身体を温めて、免疫力を高めるため、風邪の民間療法によく用いられる。
  • 【関節リウマチ】:関節リウマチは免疫異常(自分の体の成分を異物と誤認識し、自己抗体を作って攻撃してしまう)ですが、現在も決定的な原因は不明で、必ず治るという治療法は確立されていない事、またこの病気が関節だけのものでなく、全身的な症状や合併症をともなう慢性の病気であり、多くは一生付き合うことになる難病のひとつといわれています。合併症としては、貧血、視力低下、口内炎、息切れなどの症状が起こり呼吸器や心臓などの全身の病気を引き起こすことになります。
  • 参考情報:
    http://www.eurus.dti.ne.jp/~m-s/