アリシン

アリシン ありしん allicin

アリシンは自生している状態では存在していませんが、刻んだり傷つけることで、アリインが酵素アリナーゼと反応してつくられる硫黄化合物の一種です。ニンニク・ネギ・タマネギなどのユリ科ネギ属の植物でできるもので、強烈なニオイや涙の元となっている物質です。このニオイが強壮と関係があるように考えられてきましたが、強壮の正体はニンニクに含まれるスコルジニンでした。

ニンニクは加熱などでアリシンが分解されて、ジアリルジスルフィド(diallyl disulfide)となり、にんにくの強烈な匂いとなります。タマネギではアリシンが酵素により硫化アリルとなります。タマネギを切ったときに涙がでるのは、硫化アリルが原因です。

アリシン・ジアリルジスルフィド・硫化アリルなどをまとめてアリル化合物といいますが、水溶性、揮発性、熱に弱い性質を持っているため、切ったタマネギを水にさらしたり焼いたりすると抜けてしまします。また、タマネギを冷やして切ると揮発しにくくなるため、涙を出さずに済ませることができます。このようなことで、加熱調理やすり潰して長時間放置するなどで、効果に違いが出ます。

アリシンの強力な抗酸化作用:

アリシンには、ガンを防ぐ(発ガン抑制)強力な抗酸化作用があります。また、アリシンは食用油などに溶けると、アホエンという、これもまたイオウ化合物がですが、このアホエンには抗ガン作用の他に、血栓を予防・改善する作用が報告されています。いずれも強い抗酸化作用によるものです。

アリシンの強力な殺菌・抗菌力作用:

アリシンには、風邪や気管支炎の原因になる連鎖球菌やブドウ状球菌などを殺す強い殺菌・抗菌力があり、胃潰瘍を引き起こすピロリ菌O−157菌にも有効とされる報告もあります。この作用で病気への抵抗力を高めるなどの働きをしています。

アリシンが熱に強いアリチアミンに変わる!
アリシンのビタミンB1の吸収を助ける働き:

ビタミンB1は水溶性で熱に弱い性質です。基本的に、調理における損失が多く、食品中に含まれる総量のうち半分から1/3は失われるといいます。アリシンを含むタマネギやニンニクといっしょに調理すると、ビタミンB1と結合しアリチアミンとなり、損失がすくなくなり吸収されやすくなります。

ビタミンB1は糖をエネルギーに変換するのに不可欠な栄養素で、B1が不足するとエネルギーへの変換が不完全になり、乳酸が増えます。しかし、ビタミンB1は必要量以上は吸収されません。アリシンがあると、小腸で(アリシン+ビタミンB1)どんどん吸収され、肝臓に貯えられます。貯えられたビタミンB1が糖をエネルギーに変えていくのでスタミナが出ることになるのだそうです。

アリチアミンの食欲増進や冷え性の改善、抗ストレス効果:

ビタミンB1は1度に吸収される量が5〜10 mg程度と限られ、水溶性のため体内での蓄積率が極めて低く、蓄積されない分は尿として排出されてしまいます。アリチアミンでは、ビタミンB1よりも消化管で分解されにくく、体へよく吸収され、しかも血中に長く留まっている性質があるため、ビタミンB1単体で摂取するよりも格段に高い効果となるようです。もちろん、殺菌効果も併せ持っています。
また、ニンニクに含まれるスコルジニンにも同じような効果があり、末梢血管を拡張し血行を良くするため体があたたまり、さらに、精神の安定をはかります。ニンニクとビタミンB1は活力の元ですね。
*ニンニクの強壮剤としての作用はスコルジニンです。ニオイとは関係ない

アリシンに解毒効果?

アリシンが変化して出来る物質には、解毒酵素の働きを促進する作用があると書かれているWebをみかけます。どのような仕組みかな? 知りたい!
ニンニクには、セレニウム、ゲルマニウムなどが含まれています。これらによる効果? それとも、アリシン?

引用します ... 近年では、ガン予防、美肌効果、身体に蓄積された水銀を解毒するという研究結果も沢山発表されています。米国ガン研究所より発表されたガン予防効果の可能性が高い食品、「デザイナーフーズ・プログラム」の食品ピラミッドで頂点に君臨しているのがニンニクなのです ...

ニンニクとしては理解できるのですが ... しかし、ニンニクは、一日あたり2カケラの摂取で溶血の心配なども。少しづつ、毎日ですね。

アリシンの 【おもな働き】

*
強力な抗酸化作用で発ガン抑制 (生食)
さらに、アリシンからできるアホエンには抗ガン・血栓予防・改善の効果
強力な殺菌・抗菌力、これによる免疫機能の向上 (殺菌・免疫は生食)
連鎖球菌やブドウ状球菌、ピロリ菌、O−157菌 なども
コレステロール値を下げ、抗血栓作用
アホエンの働きです。アホエンの抗ガン・血栓予防・改善の効果
ビタミンB1の吸収を助ける作用
ビタミンB1の吸収を助け、その効果を高める働き
check point :
アリシンは、ニンニク + ビタミンB1 + 油 でアンチエイジング。
 風邪、炎症、ストレス、アンチエイジング、疲労回復、コレステロール、殺菌
 

アリシンの【効果】

有効性の報告 Web情報
お休み
サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報

ニンニクの豆知識:無臭ニンニク

無臭ニンニクの効果は ...
  • 日本では昔からニンニクは臭いが効くといわれてきた ... 臭い成分アリシンは生のニンニクを擦り下ろした時などに発生しますが時間の経過とともに減少をしてしまう ... アメリカの学会で報告されたのは、時間の経過とともに減少する成分を有効成分と定義付けするには疑問が多すぎる。で、その神話は否定されるようになった。
  • しかし、アリシンには臭いや刺激部分を考えなければ良い所もある。それはアリシン独特の強い殺菌作用 ... 。
以下は別サイトでの記載内容

+ビタミンB1効果@ 疲労回復 :

アリシン(硫化アリル)+ビタミンB1の健康効果で最も代表的なものは、疲労回復や滋養強壮、スタミナ補強など。... アリチアミンという物質が生成された結果、血液中に長く維持されやすいらしく、ビタミンB1の働きを効果的に持続させてくれるようだ。つまり、疲労回復の栄養成分であるビタミンB1をより多く体内に、吸収することができるためではないか。

+ビタミンB1効果A 不眠症解決:

ビタミンB1は、体内に一定量以上蓄積しておけない性質を持っていますが、アリシン(硫化アリル)には、ビタミンB1を長時間、体内に留める効果があるようだ。 そのために、ビタミンB1の摂取不足からくる不眠症の予防改善には、一定の効果が期待できる。
以下は別サイトでの記載内容

この引用は、ニンニクと"アリシン"の効果が峻別されていないように感じます。このような記事が多いのですが ... ホントかな〜?

解毒効果でデトックスを期待大!!:

アリシン(硫化アリル)には、私たちの身体の免疫力を高める効果も期待できるようだ。血液の流れをサラサラにする効果や、内臓脂肪燃焼を助けてくれることも加えて、デトックスダイエットにも最適かもしれない。

新陳代謝の活発化で美肌効果!!:

ニンニクを食べれば、身体の内部からポカポカして、定番の新陳代謝の活性化ですね。これは常識でしょう。 当然、細胞も活性化されるので、女性にとっては必見の美容美肌効果もおおいに期待できるところではないか。 特に紫外線/UV対策が必要な夏場には、ニンニク成分のアリシン(硫化アリル)を摂取して、お肌の健康を保ちましょうね 。

アンチエイジング:

ニンニクを食べたら、身体の芯からポカポカして、新陳代謝がアップする ... それに加えて、アリシン(硫化アリル)には、老化の原因となる活性酸素を除去してくれる抗酸化作用があるらしのです。
一般ページの効果説明 Web情報

アンチエイジングにアリシン

ニンニクなどに含まれる匂いの成分アリシンは、強力な殺菌作用と疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助け、解毒作用や病気などの抵抗力を高め、冷え性や食欲増進などの効果。
  • 風邪の細菌・インフルエンザのウィルスなどに作用するなど、殺菌・抗菌作用がとにかくすごい。
  • 腸内の悪玉菌の活動を抑えるなど、整腸作用。
  • アリシンとビタミンB1が結合すると、アリチアミンという物質に変化、ビタミンB1と同じ働きをする ... 直接摂取するよりも、体内の吸収率が良く、疲れにくい身体を作ってくれるなど、効果は幅広い。
  • 血管の中のコレステロールや脂肪を分解する、血圧安定・体内の鉛濃度を下げる効果。
  • ニンニクを加熱すると、アリシンがアホエンに変化、強い抗血栓効果や動脈硬化予防にも効果を発揮。

アホエンオイルの作り方

[材料]
・ニンニク2片 ・植物油100g
(必ず植物油を使う。米油・オリーブオイルが最適)
[作り方]
1)ニンニクを細かく刻む。
2)油を耐熱ガラスに入れ、水をはった鍋に火をつけ湯せんする。こうすれば油が100度以上にならない。
3)油が温まったら刻んだニンニクを入れ、すぐに火を止める。冷めるまでの余熱でアホエンが発生する。
4)冷めたらニンニクをこして出来上がり。
[注意点]
1)必ず耐熱ガラスを使用する。
2)高温で加熱しない。
3)完全に冷めてからこす。
4)保存は冷暗所で約1ヶ月。
※1日の目安は、小さじ1杯程度。

アリシンの【性質】

  • 水溶性
  • 熱に弱く、揮発性
  • アリチアミンは脂溶性、熱に強い

ニンニクの【摂取】

  • 生で食べた場合にのみ期待できる効果は、殺菌作用、免疫機能の向上機能、ガン予防効果です。
  • 加熱調理してもなお期待できるのは、コレステロール値を下げる効果、気管支炎を予防する効果、咳を止める効果、血行をよくする効果などです。
  • そのままニンニクを加熱して食べたときは、腸内細菌の働きでアリインがアリシンに変わる。ただし、アリインは熱に弱いため、すり下ろしたほうが加熱するよりも沢山のアリシンが出来きます。
  • 食べ過ぎると溶血作用が起こり、貧血のもとになるので、生で1カケラ、加熱したもので2カケラ/1日を限度に。

アリシンを過剰に摂取した場合(副作用)

  • 胃痛、貧血、口角炎、皮膚炎
    口角炎・皮膚炎は腸内細菌の抑制によるビタミンB6欠乏によるもの

アリシンが不足した場合

  • 報告はないようです。

主な食品

  • たまねぎ
  • 葉ねぎ
  • にら(ニラ)
  • にんにく
  • リーキ
  • ネギ(ねぎ)

備考