ルテオリン

ルテオリン るておりん luteolin

ルテオリンは、フラボノイドの中では最も強い抗アレルギー・抗炎症作用を持つといわれ、花粉症アトピーといったアレルギー症状を押さえる効果を発揮します。これは、ロイコトリエン注1という炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素をルテオリンが阻害するものと考えられています。

ルテオリンは、抗ガン作用、さらに肝臓での解毒作用を促進させることでシミやソバカスへの効果も期待されている、ポリフェノールのフラボン類に分類される黄色の物資です。

ルテオリンを含む食品には、エゴマシソ、春菊、ピーマン、ミント、ローズマリー、セロリ、リンゴ、カモミールなどがあります。

エゴマとシソの実:エゴマとシソの実に含まれるルテオリンには、ロイコトリエンの生成を触媒している「アラキドン酸リポキシゲナーゼ」の働きを阻害する作用があります。また、ルテオリンは多くの食品中では消化・吸収しにくい「配糖体」といわれる形で存在していますが、エゴマとシソの実は「アグリコン注2」といわれる、糖と結合していない状態のルテオリンを含むため、吸収が良く効果が失われない食品です。

※ 注)
  • ロイコトリエン:体内でリノール酸はアラキドン酸に変換され、リポキシゲナーゼによりアレルギー発症の原因物質といわれているロイコトリエンを細胞内で生成します。この物質はヒスタミンと同様アレルギー性鼻炎などを引き起こす化学伝達物質のひとつです。このロイコトリエンがアトピー性皮膚炎や喘息といった通年型のアレルギー疾患を引き起こします。リノールリノール酸摂取過多が原因。
  • アグリコン:配糖体(グリコシド、オリゴ糖と他の化合物が化合したもの)から糖部分が外れたもの

ルテオリンの 【おもな働き】

*
抗酸化
免疫機能の正常化
抗炎症作用
発ガン抑制・抗ガン作用
check point :
ルテオリンは抗アレルギー・抗炎症、フラボノイドでは最強。 花粉症・アトピー・せんそく。鼻水・目のかゆみ・抗ガン・生活習慣病・動脈硬化
出典:

ルテオリンの【効果】

大学などの研究室で確認または追跡中の内容 Web情報

ヒスタミン遊離抑制(マウス): 

2003年、サン・クロレラ)・エゴマ種子抽出物(OSE)にヒスタミン遊離抑制がみられた
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/1/1/1_95/_article/-char/ja/

アトピー性皮膚炎:発症や症状軽減が認められる(マウス) 

2006年、大阪大学大学院)・ルテオリン、アピゲニンとフィセチンに強い活性が認められ、また日常摂取の多いケルセチン、ケンフェロールにも中等度の抑制活性が観察された

ルテオリンはアポトーシスを誘導 

2000年、三重大学)・ルテオリンはトポイソメラーゼ阻害作用を介してアポトーシスを誘導していることが明らかとなった。したがって、がんの化学予防剤として、酸化的DNA損傷性のないルテオリンは安全に利用しうることが示唆された
[Journal Article] Yamashita N. Kawanishi S.
サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報

中国で漢方薬として使われている赤シソは特に注目

→シソはロスマリン酸やルテオリン、コーヒー酸などを含む
  • 鼻水や目のかゆみなどヒスタミンが関与する炎症を抑制する働きがあるといわれている
  • 強力なアレルギー誘発物質、ロイコトリエンを生成する酵素を抑制する働きもある
  • アレルギーを発症させるさまざまな物質の抑制が期待されている
  • 動物実験でも、臨床実験でも副作用はみられないことも報告されている
摂取食物からの効果 Web情報

抗炎症作用

Planta Med 2007; 73: 221-226
  • 生活習慣病・動脈硬化性疾患において慢性炎症の関与が示唆されてる... マウスで浮腫が抑制された
  • COX-2阻害を介したメカニズムによるもの(米国ではCOX-2阻害剤の使用が副作用のために中止)
  • 慢性の炎症は発がんの原因の一つと考えられ、ルテオリンの抗炎症作用と発がんの関係が注目されている
  • 多くの生活習慣病・動脈硬化性疾患において慢性炎症の関与が示唆されており、炎症を抑制するような食習慣の重要性が認識されている http://www.dhcblog.com/kamohara/category_25/
以下は別サイトでの記載内容

シソに含まれる「ルテオリン」には免疫を正常に戻す働きがある

以下は別サイトでの記載内容

ルテオリンは抗腫瘍成分として同定された

Phytother Res. 21(9):817-22. 2007

ルテオリンががん細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導する

Ann N Y Acad Sci. 1095:598-611. 2007
以下は別サイトでの記載内容

抗アレルギー

免疫機能の正常化
  • 白血球のカイトサインを抑えるのでアレルギーや炎症を抑える働きがあります
    ※サイトカインとは: 細胞に働きかけて活性化させる刺激物質。インターロイキン1・2・3・・・、TNF−α、インターフェロンガンマなど、さまざまなサイトカインがあります

ルテオリンの肝障害予防及び軽減作用が期待されている

 →JST db
以下は別サイトでの記載内容

昔からぜんそくに効果のある生薬にも含まれている

動物実験ではあるが、抗アレルギー作用が認められた

フラボノイドの中で、ルテオリンが最も強力な抗アレルギー、抗炎症作用を示すという報告もある

人体

  • アトピー性皮膚炎の塗り薬にルテオリンを入れた場合の症状改善の報告がある
  • 花粉症の症状の軽減効果なども研究されているため、アレルギーの予防効果にも十分期待ができるといえる

ルテオリンの【性質】

  • 黄色の色素成分
  • 水溶性、脂溶性がある
    ・配糖体で存在するルテリオンは肝臓で水溶性になる
    ・アグリコンで存在するものは脂溶性
  • 熱に安定

ルテオリンの【摂取】

  • ルテオリンは加熱しても壊れないので、生だけでなく加熱調理にも向きます。
  • ルテオリンはアルコールにも溶けやすいので、焼酎などに漬けたシソ酒もよいでしょう。
  • セリ、セロリ、レタス、春菊、ピーマンなどの野菜のルテリオンの性質は糖分と化合した配糖体です。この配糖体のルテリオンは肝臓で水溶性の形になりますが、水溶性になると抗酸化力などがおちてしまいます。エゴマやシソのルテオリンは、糖分と化合していないアグリコンのため水溶性にならずに、高い抗酸化力や生理活性を発揮すると考えられています。

ルテオリンを過剰に摂取した場合

  • 過剰摂取障害の報告はないようです。

ルテオリンが不足した場合

  • 不足した場合の報告はないようです。

主な食品

  • シソ
  • 春菊
  • ピーマン
  • レタス
  • ニンジン
  • ミント
  • ローズマリー
  • セロリ
  • パセリ
  • リンゴ
  • カモミール
  • ミント
  • セージ
  • エゴマ
  • ピーナッツ(皮)
  • 半枝蓮(はんしれん)

備考

  • 【シソ 紫蘇】シソの葉は蘇葉(そよう)といって、漢方生薬のひとつです。シソ(紫蘇)の名は、葉が紫色で、香りがさわやかで食欲が進み人を蘇らせることから名づけられました
  • 【胆汁の分泌促進を通じて、肝臓の解毒作用を亢進】胆汁は、脂肪などの分解に使われる重要な消化液で、肝臓で作られ、十二指腸に送り込まれます。このとき、肝臓での解毒作用で生じた老廃物(体内で不要になり体外に排出されるべき物質)も、いっしょに腸に送られて処理されます。ですから、胆汁の分泌を促せば、肝臓の解毒作用を高め、肝臓を元気づけることにつながります。(出典:福山大学)
    ルテリオンの場合は、抗炎症作用による免疫力を高める効果により間接的に肝臓や腎臓の負担を軽くすると考えられます。
  • 【ロズマリン酸】赤シソの葉に多く含まれており、アレルギー疾患に有用として健康食品としても利用されています。また、麦芽糖と脂肪の消化・吸収を抑えることで、ダイエット、ニキビや皮脂肌の改善効果で注目されています。ちなみに、この赤色はアントシアニン系色素成分の「シソニン」です。
  • 【しそ油(シソ油)】体内の細胞膜を正常に保ち、老化防止のはたらきがあるそうです。毎日小さじ1杯のしそ油(シソ油)で、肌の潤いをキープする美肌効果。「シソ」という名前ですが、エゴマ油と同じものだそうですが.....。微妙。
  • 参考情報:
    http://www.egoma.jp/nyukai/index.html
    http://ashitaba-tokyo.com/katuyou/index.html