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冷えや冷え性の生薬、半夏(ハンゲ)

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冷えや冷え性の生薬、半夏(ハンゲ)


* 病院で処方される薬の中にも漢方薬が目立つようになってきました。
* 漢方薬に使われている生薬とは、どんなものでしょうか?
* 【中医学薬能・半夏】 ... 和胃止嘔、燥湿去痰、散結消腫
 

半夏(ハンゲ)のページ
 

半夏(ハンゲ)
● 半夏(ハンゲ)は、サトイモ科ハンゲ属カラスビシャクの根茎。
産地は、中国、韓国、日本。
適応: 胃部ポチャポチャ音, 吐き気, のぼせ
【ポチャポチャ音について】 これを漢方では「胃内停水(いないていすい)」と言って、胃に余分な水分が溜まっていることで、胃の機能が低下しているという状態を示している。
成分:
フェノール類 - 3, 4-dihydroxybenzaldehyde など
アルカロイド - l-ephedrine など
アミノ酸 - arginine, aspartic acid など
その他 - 水溶性多糖、精油成分、β-sitosterol, palmitic acid、シュウ酸カルシウムなど
薬理作用:
抗ストレス, 鎮静, 鎮痛, 鎮吐, 鎮痙, 唾液分泌亢進, 抗消化性潰瘍, 腸管内輸送促進, 免疫賦活, 抗アレルギー, 抗ウィルス, 血圧降下, ホルモン様作用
効能・用途: 半夏(ハンゲ)は、鎮吐作用、去痰作用、平喘作用があり、鎮嘔、鎮吐、鎮静、去痰剤として、悪心、嘔吐、咳そ、心悸、目眩、頭痛、急性胃カタル、咽喉腫痛、不眠症などに良いとされる。一般に生姜と共に用いる。(持続する嘔吐や妊婦のつわり、喉の痛みなどに効用があるとされている)
烏柄杓・からすびしゃく(英 crowdipper):
● 畑では雑草として普通に見られる烏柄杓は、繁殖力旺盛な雑草として知られ、種子以外にも「むかご」と呼ばれる繁殖器官がある。生薬に使われる塊茎は白色で1cm程あり、古来、農家では球茎を漢方の業者などに販売して収入を得ていたため、別名を「ヘソクリ」ともいうらしい。乾燥させない生の状態の成分は、シュウ酸カルシウム・エフェドリン・コリン・ベータシトステロールなどで、シュウ酸カルシウムを多く含むため、生で食することはできない。
【むかご】子孫を効率的に増やし残す目的で、つるの途中(葉の付け根)にたくさんつくる5mm〜10mm程度の小さなイモのこと。
● 生薬の「半夏」 、この「半夏」の呼び名は中国名で、陰暦の半夏の頃(7月)にカラスビシャクが生えることに由来している。
【半夏の医薬品】小半夏加茯苓湯: 小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)には吐き気や嘔吐をおさえ、つわり、吐き気、嘔吐を改善する働きがある。口の渇きやめまいをともなう、体力の衰えていない人に用いられる。
【半夏の医薬品】半夏厚朴湯: 茯苓飲合半夏厚朴湯(ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ)は抑うつ感や不安感を解消し、胃の働きを活性化して体内の水分循環を改善する。よって不安神経症、神経性胃炎、胃炎、留飲、つわりなどの改善に用いられる。
【半夏の医薬品】半夏瀉心湯: 半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)は胃腸の働きを活発にし、急性・慢性胃腸カタル、下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、胃アトニー、軽度の消化性潰瘍、二日酔い、げっぷ、胸焼け、口内炎、神経症、つわりを改善する。みぞおちのつかえ、吐き気、嘔吐、食欲不振、軟便、下痢などをともなう人に用いられる。
【半夏の医薬品】温経湯: 温経湯(ウンケイトウ)は、月経不順や月経困難、月経痛、更年期障害、神経症、頭痛、腰痛などの症状を改善する。
【半夏の医薬品】柴胡加竜骨牡蛎湯: 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこカリュウコツボレイトウ)は神経を落ち着かせて心と身体、両方の状態を改善する。高血圧症、動脈硬化、神経症、神経衰弱、ヒステリー、不眠症、更年期神経症、腎臓病、心臓衰弱、てんかん、小児の夜泣き、陰萎などの症状に効果がある。精神面の関係する不安、動悸、不眠、めまい、のぼせなどをともなう比較的体力のある人に用いられることが多い。
【半夏の医薬品】柴胡桂枝湯: 柴胡桂枝湯(さいこケイシトウ)は身体の熱や炎症をやわらげ、痛みを取り除く効能がある。このため、感冒、胃腸炎、胃痛、胃酸過多症、神経痛、腹痛、胸膜炎や、消化性潰瘍・胆のう炎・胆石・肝機能障害・すい臓炎などのけいれん性の痛みも改善する。自然発汗、微熱、寒気などの風邪の症状をともなう方に用いられる。
【半夏の医薬品】小柴胡湯: 小柴胡湯(ショウさいこトウ)は胃腸や肝臓、呼吸器の働きを助け、また、身体の免疫機能を調整し、炎症をやわらげて身体の疲れをとるなどの効能がある。感冒、気管支炎、気管支喘息、胸部疾患、胸膜炎、リンパ節炎、胃腸虚弱、胃腸病、胃炎、腎臓病、貧血症、腺病質、産後の回復不全などを改善する。吐き気、食欲不振、疲労感、咳、微熱、頭痛、腹痛、胸やわき腹の圧迫感などをともなう人に用いられ、慢性肝炎における肝機能障害にも使用される。
【半夏の医薬品】小青竜湯: 小青竜湯(ショウセイリュウトウ)は身体の熱や腫れ、痛みを解消する働きを持ち、また、身体の水分の循環を調整するという効能もある。気管支喘息・鼻炎・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・感冒などにともなう症状(薄い痰、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喘鳴、咳、流涙など)や気管支炎を改善する。
【半夏の医薬品】参蘇飲: 参蘇飲(ジンソイン)は胃腸の働きを助け、風邪の諸症状を改善する。感冒や咳を改善し、頭痛、発熱、みぞおちのつかえ、嘔吐などをともなう、胃腸の弱い人に用いられる。
【半夏の医薬品】大柴胡湯: 大柴胡湯(ダイさいこトウ)は身体の熱や炎症をとり、痛みを和らげたり、便通をよくする効能がある。胃炎、胃酸過多症、胃腸カタル、胃腸病、便秘、高血圧、動脈硬化、肥満、胆石、胆のう炎、肋間神経痛、陰萎などを改善し、比較的体力があり、胸やわき腹の痛み、疲労感などをともなう、がっしりした体格の人に用いられる。
【半夏の医薬品】釣藤散: 釣藤散(チョウトウサン)は中年以降起こりやすい慢性的な頭痛などを改善する。他にも高血圧、めまい、肩こり、耳鳴り、神経症状、目の充血などをともなう人に用いられる。
【半夏の医薬品】二朮湯: 二朮湯(ニジュツトウ)は腕や肩の痛みをやわらげる働きがあり、主に五十肩を改善する。
【半夏の医薬品】二陳湯: 二陳湯(ニチントウ)は吐き気や嘔吐を改善する働きがある。めまい、動悸、頭痛、胃部不快感などをともなう中くらいの体力の人に用いられる。
【半夏の医薬品】麦門冬湯: 麦門冬湯(バクモントウトウ)は喉を潤し、咳を鎮める効能がある。痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支喘息などを改善し、こみあげてくるような強い咳で、咳をすると顔が赤くなり、粘り気のある痰、喉の渇き、喉の異物感をともなう人に用いられる。
【半夏の医薬品】半夏白朮天麻湯: 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)は体内の水分循環を促して、胃アトニー、胃下垂、胃神経症、低血圧症などのめまいを改善する。胃腸が弱く、冷え性で頭痛、肩こり、嘔吐のある人に処方される。
【半夏の医薬品】抑肝散加陳皮半夏湯: 抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)は高ぶった神経を鎮めたり、筋肉のこわばりをほぐしてくれる働きがある。神経症、不眠症、更年期障害、高血圧・動脈硬化による神経症状、小児の夜泣き、小児疳症の改善に用いられる。
注意
  1. 生薬とは植物を中心に、動物や鉱物をふくめ天然のものから作られた薬です。中国薬物研究所などによると生薬の種類は、薬草類が278種、動物類52種、昆虫類18種、鉱物類36種の合計394種となっています。
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