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冷えや冷え性の生薬、朮(ジュツ)は、頻尿や嘔吐や下痢、健胃に効果(白朮)

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冷えや冷え性の生薬、朮(ジュツ)


* 朮は、主要な氣の強壮薬の一つ
* ダイエット中に食欲を抑える漢方薬としても
* 【中医学薬能・(白)朮】 ... 健胃作用、強壮作用、止瀉作用、利尿作用 
 

朮(ジュツ) 別名:オケラ
 

(ジュツ)
● 朮(ジュツ)は、キク科の多年草。古名はウケラ。中国東北部、朝鮮半島、本州、四国、九州に分布。若芽を山菜として食用にもする。白朮と蒼朮がある。蒼朮の味は辛でよく発散し、性は温で燥、芳香の気が強く、燥湿作用優れると言う。
ここでは、白朮についての記載。
適応: 頻尿・多尿 小便の出にくいもの 身体の煩しい疼痛 嘔吐 下痢
* * *
成分:
セスキテルペノイド - atractylon, atractylenolide I、II、III など
ポリアセチレン化合物 - diacetyl-atractylodiol, (6E, 12E)-tetradecadiene-8, 10-diyne-1, 3-diol diacetate など
水溶性成分 - atractan A, B, C など
薬理作用:
利尿, 抗ストレス, 血糖降下, 血液凝固抑制, 肝障害抑制, 抗消化性潰瘍, 抗炎症, 免疫増強, 放射線障害防護, 抗腫瘍
用途: 健胃、整腸(アトラクチロンが嗅覚を刺激して、反射的に胃液の分泌を盛んにする)、利尿、止汗。神経質でめまいや動悸、息切れがして、頭が痛いときに用いる。
※ 白朮は人参、伏苓、甘草とともに、有名な煎じ薬-四君子湯に調合され、最近では、ダイエット中の食欲抑制の漢方としての利用もある。
* Key word *
頻尿や嘔吐や下痢・健胃

◆ 白朮(ビャクジュツ)は、かぜ(内服)薬、鎮咳去痰薬、健胃/消化薬、婦人薬、に配合される。
【朮の医薬品】補中益気湯: 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は胃腸の働きを活性化し、体力を回復をさせる働きがある。虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、結核性疾患・胸部疾患による体力の低下、夏やせ、胃弱、胃下垂、貧血症、低血圧症、多汗症、痔疾患、脱肛、子宮下垂、風邪を改善するため、胃腸の機能が低下して、食欲不振、頭痛、悪寒、倦怠感などをともなう、虚弱体質の人や体力の衰えている人に処方される。
【朮の医薬品】胃苓湯: 胃苓湯(イレイトウ)は食あたりや暑気あたり、冷え、胃腸炎、腹痛などの症状を改善する効果のある。多少の副作用を伴うので、体力がある方に処方される。
【朮の医薬品】帰脾湯: 帰脾湯(キヒトウ)は、貧血や不眠症といった症状を改善する効果がある。特に虚弱体質の方に処方される。
【朮の医薬品】四君子湯: 四君子湯(シクンシトウ)は胃腸の働きをよくして、身体の水分の循環を改善する。これにより胃腸虚弱、慢性胃炎、胃のもたれ、嘔吐、下痢を改善する。やせて顔色が優れない、食欲の無い、疲れやすい人に用いられる。
【朮の医薬品】二朮湯: 二朮湯(ニジュツトウ)は腕や肩の痛みをやわらげる働きがあり、主に五十肩を改善する。
【朮の医薬品】人参養栄湯: 人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)は体力と気力を補い、病後・産後の体力低下、虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血を改善します。微熱、悪寒、咳、便秘、精神不安不眠などがおこりやすい、やせて顔色の悪い人に用いられる。
【朮の医薬品】半夏白朮天麻湯: 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)は体内の水分循環を促して、胃アトニー、胃下垂、胃神経症、低血圧症などのめまいを改善する。胃腸が弱く、冷え性で頭痛、肩こり、嘔吐のある人に処方される。
【朮の医薬品】防風通聖散: 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)は身体の中の熱を和らげる働きがあり、また、体内の水分循環を正常化して、便通をよくする効能もあある。このため、高血圧による動悸・肩こり・のぼせ、肥満症、むくみ、便秘、胃酸過多症、腎臓病、慢性腎炎、心臓衰弱、動脈硬化、痔疾患、湿疹、脳溢血などの改善に用いられる。腹部に皮下脂肪が多く、便秘、肩こり、尿量の減少などの症状の人に処方される。
【朮の医薬品】苓姜朮甘湯: 苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)は身体をあたため、足腰の痛みを和らげる働きがあり、腰痛、腰の冷え、夜尿症、遺尿、坐骨神経痛、帯下を改善するために用いられる。倦怠感や腰の冷え、痛みをともなう排尿回数や尿量の多い人に処方される漢方薬。
注意
  1. 生薬とは植物を中心に、動物や鉱物をふくめ天然のものから作られた薬です。中国薬物研究所などによると生薬の種類は、薬草類が278種、動物類52種、昆虫類18種、鉱物類36種の合計394種となっています。
  2. このサイトでは生薬の一部を掲載するものです。また、掲載する説明内容は、全ての事象を網羅するものではありません。
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