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冷えや冷え性の生薬:地黄(ジオウ)は、補血、強壮、解熱、止瀉、緩下などの目的で、貧血・吐血・虚弱につかわれる。

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冷えや冷え性の生薬、地黄(ジオウ)


* 病院で処方される薬の中にも漢方薬が目立つようになってきました。
* 薬能とは、中国伝統医療において経験的に約束された効能のこと。
* 【中医学薬能・地黄】 ... 清熱涼血 生津
 

地黄(ジオウ)のページ
 

地黄(ジオウ)
● 地黄(ジオウ)は、ゴマノハグサ科の植物の一種。中国原産で地下茎は太く赤褐色で、鉄分を生薬中一番多く含む。葉は長楕円形で、根際から出る地黄は、根を陰干しした生地黄(しょうジオウ)、生地黄を天日干しした乾地黄(かんジオウ)、生地黄を酒で蒸した熟地黄(じゅくジオウ)と呼ばれるものがある。成分は、イリドイド配糖体カタルポール、カロチノイド、ビタミンA、脂肪酸、アミノ酸など。
適応: 循環器系の種々の症状, 尿量の減少, むくみ
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成分:
イリドイド配糖体 - catalpol, aucubin など
ステロール - β-sitosterol など
糖・糖アルコール - mannitol, D-glucose, D-galactose, D-fructose, sucrose, raffinose, stachyose など
その他 - arginineなどのアミノ酸など
薬理作用:
利尿, 緩下作用, 血糖降下, 血流増加, 血圧降下, 免疫調節, 変異原清抑制, 抗腫瘍, 性ホルモン
効能・用途: 地黄(ジオウ)には、血糖降下作用、強心利尿作用、抗菌作用があり、滋陰・補血、精・血の補強に良いとされる。 また、ジオウは増血作用だけでなく、血行障害やホルモン分泌障害にも効果がある。補血・強壮の薬として、貧血や虚弱体質の改善に使ったり、血が薄くて体力がない人、血がドロドロしていて打撲時に内出血しやすい人にも処方される。
* Key word *
炎症などの熱性疾患には生地黄、補血・滋養の目的では熱地黄を用いる

◆ 地黄(ジオウ)は かぜ(内服)薬、歯痛/歯槽膿漏薬、滋養強壮保健薬、などに配合されている。
生地黄(掘り取った生のもの): 発熱を下げ、血液をきれいにして、全身の水分を調整し、糖尿病による口渇を取り、皮膚の発疹を治療する。吐血、鼻血、血尿、月経過多少の止血作用があり、咽頭腫痛に用いる。
乾地黄(乾燥したもの): 身体が疲れている時の微熱を下げて、発熱時の胸苦しさを消し、糖尿病を治し、吐血、鼻血、血尿、月経過多症の止血の効用がある。
熟地黄(熟したもの): 身体の衰弱を元気にし、貧血を治す効用がある。特に肝臓の疲れを取り除き、めまいや耳鳴り、腰や膝が疼いて痛むものを治し、糖尿病を治し、インポテンツを改善し、更年期障害や異常性器出血を治す効用がある。
補虚養血薬:
「補虚」とは身体が衰弱して元気のない状態をもとの健康体にもどすこと、「養血」とは健康体にもどす手段として血液をさらさらにし、造血し、循環をスムーズに行うことができるということ。
地黄は補虚養血薬といわれ、血液をサラサラにし造血・血液循環をスムースにする。
【地黄の医薬品】温清飲: 温清飲(ウンセイイン)は、月経不順、月経困難、更年期障害、神経症などの症状を改善する。
【地黄の医薬品】荊芥連翹湯: 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびを改善する。手や足に汗をかきやすく、化膿や炎症がおこりやすい、比較的体力のある人に用いられる。
【地黄の医薬品】五淋散: 五淋散(ゴリンサン)は尿道の熱や腫れをひかせ、痛みを和らげる効果があり、尿道炎や膀胱炎、またそれにともなう頻尿、排尿痛、残尿感を改善する。やや体力の衰えている人に用いられる。
【地黄の医薬品】柴胡清肝湯: 柴胡清肝湯(さいこセイカントウ)は炎症をやわらげたり、血行をよくする効能と神経を鎮める身体と心、両面の状態をよくする効能を持つ。かんの強い小児の神経症、慢性扁桃炎・湿疹や、虚弱体質の人の慢性胃腸病・貧血・頸部リンパ節炎・肺門リンパ節炎・扁桃肥大・神経症などを改善する。
【地黄の医薬品】滋陰降火湯: 滋陰降火湯(ジインコウカトウ)はのどを潤し、咳を鎮める効能があり、皮膚が浅黒く、便秘気味の体力が衰えている人に用いられる。
【地黄の医薬品】七物降下湯: 七物降下湯(シチモツコウカトウ)は主に血流を改善する効能がある。高血圧にともなうのぼせ・肩こり・耳鳴り・頭重を改善する。虚弱体質で疲れやすい人に用いられる。
【地黄の医薬品】四物湯: 四物湯(シモツトウ)は血液の循環を改善し、身体をあたためたり、皮膚を潤し、ホルモンバランスを調整する効果もある。産前産後の諸種の障害や、月経不順、月経痛、月経過多、冷え性、しもやけ、しみ、高血圧症、貧血症、更年期障害を改善。皮膚が乾燥して色つやの悪い、胃腸障害のない人に用いられる。
【地黄の医薬品】炙甘草湯: 炙甘草湯(シャカンゾウトウ)は体力をつけて、動悸、息切れ、心臓神経症、心臓弁膜症、血痰をともなう咳などを改善する。体力が衰えていて疲れやすい、貧血気味の人に用いられる。
【地黄の医薬品】十全大補湯: 十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)は体力を補う効能があり、低血圧症、貧血症、神経衰弱、疲労、倦怠、胃腸虚弱、胃下垂、痔ろう、脱肛などを改善する。病後、手術後、産後、または病中に体力が衰えている人や、やせて食欲がなく衰弱している人で皮膚が蒼白く、疲労、倦怠、貧血、寝汗、手足の冷えなどをともなう場合に用いられる。
【地黄の医薬品】潤腸湯: 潤腸湯 (ジュンチョウトウ)とは便をやわらかくして、便秘を改善する。
【地黄の医薬品】消風散: 消風散(ショウフウサン)とは皮膚のかゆみや赤みを改善する働きがあり、慢性の皮膚病(湿疹、じんましん、あせも、水虫、皮膚掻痒症)を改善する。患部からの分泌物が多く、強いかゆみをともなって、特に夏期や温暖時に症状が悪化しやすい人に用いられる。
【地黄の医薬品】疎経活血湯: 疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)は身体の血行や水分循環を良くし、また痛みを抑える働きがある。これにより関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛を改善し、腰や手足の筋肉が激しく痛む人に用いられる。
【地黄の医薬品】当帰飲子: 当帰飲子(トウキインシ)は肌にうるおいを与え、かゆみをしずめる効能がある。そのため、分泌物の少ない湿疹やかゆみを改善し、比較的体力のない冷え性の人に用いられる。
【地黄の医薬品】人参養栄湯: 人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)は体力と気力を補い、病後・産後の体力低下、虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血を改善する。微熱、悪寒、咳、便秘、精神不安不眠などがおこりやすい、やせて顔色の悪い人に用いられる。
【地黄の医薬品】八味地黄丸: 八味地黄丸(ハチミジオウガン)は身体の弱った機能を助ける働きがある。下肢痛、腰痛、五十肩、肩こり、しびれ、坐骨神経痛、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、水腫、糖尿病、動脈硬化、腎炎、ネフローゼ症候群、萎縮腎、膀胱カタル、脚気、更年期障害、低血圧、高血圧、前立腺肥大、陰萎、老人のかすみ目、老人性湿疹などを改善する。
【地黄の医薬品】竜胆瀉肝湯: 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)は尿路や生殖器の炎症を和らげ、尿の出をよくする働きがある。そのため、排尿痛、残尿感、尿のにごり、尿道炎、膀胱カタル、膣炎、陰部湿疹、陰部痒痛、陰部掻痒症、子宮内膜炎、帯下、睾丸炎、バルトリン腺炎などの改善に用いられる。
【地黄の医薬品】竜胆瀉肝湯: 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)は尿路や生殖器の炎症を和らげ、尿の出をよくする働きがある。そのため、排尿痛、残尿感、尿のにごり、尿道炎、膀胱カタル、膣炎、陰部湿疹、陰部痒痛、陰部掻痒症、子宮内膜炎、帯下、睾丸炎、バルトリン腺炎などの改善に用いられる。
注意
  1. 生薬とは植物を中心に、動物や鉱物をふくめ天然のものから作られた薬です。中国薬物研究所などによると生薬の種類は、薬草類が278種、動物類52種、昆虫類18種、鉱物類36種の合計394種となっています。
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