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冷えや冷え性の生薬:黄耆(オウギ)はマメ科カラオウギの根。止汗、利尿、強壮、特に汗かきによい。

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冷えや冷え性の生薬、黄耆(オウギ)


* フラボノイド・サポニンを含有し、止汗、利尿、強壮に効果。
* 血圧降下作用、疼痛効果もある。
* 【中医学薬能・黄耆】 ... 補気升陽 固表止汗 利水消腫 托毒排膿
 

黄耆(オウギ) 別名:綿黄耆(メンオウギ)、小黄耆(ショウオウギ)
 

黄耆(オウギ)
● 黄耆(オウギ)は、マメ科カラオウギ・同属植物の根を乾燥させたもの。日本薬局方ではキバナオウギ(黄花黄耆)の根を指している。黄耆は、フラボノイド(フォルモノネチン・ヒドロキシフォルモノネチン・イソリキリチゲニンなど)、サポニン、γ-アミノ酪酸(ギャバ、GABA)を含有している。
適応: 発汗 尿量が減少 精力減退
* * *
成分:
フラボノイド - formononetin, 3'-hydroxyformononetin, 2', 4'-dihydroxy-5, 6'-dimethoxyisoflavoneおよびその配糖体 など
糖 - D-glucose, D-fluctose, sucrose など
サポニン - astragaloside I~VIII、soyasaponin I など
その他 - linoleic acid, linolenic acid, β-sitosterol, choline, γ-aminobutyric acid など
薬理作用:
免疫賦活, 抗腫瘍, 抗酸化, 放射線障害防護, 薬剤性肝障害への防御, 血圧降下, 末梢血管拡張, 抗炎症・抗アレルギー, 利尿, 強壮
効能・用途: 黄耆(オウギ)には、止汗、利尿、強壮、血圧降下作用、などがあると言う。特に、盗汗・汗かきに良いとされる。 かつて中国では、妊婦への贈答品として用いる風習もあったとか。黄耆が主成分の処方に、玉屏風散がある。
* Key word *
動悸・息切れ・疲れやすい・風邪をひきやすい・冷え性・ 元気が出ない・発育不全・精力減退・性機能障害

◆ オウギは、滋養強壮保健薬に配合されていることがある。
キバナオウギのハーブティー:
免疫力を高めるハーブとして紹介されている商品があり、ここではキバナオウギについて次のように説明されている。《体液のバランスを整え、体液の鬱血を防ぐ・血管を拡張し、血圧を下げ、強心剤としても使われています・ダメージを受けた免疫システムを修復する・ウィルス性の感染症に対する免疫力を高める・肝臓を保護し、毒性を排出する・疲労・手術・日焼け・化学療法後の回復に役立つ・白血球を再活性し、抗体とインターフェロンの生成を活性化》
韓国ではファンギ:高麗人参と並ぶ代表的漢方薬
韓国では薬膳料理の材料として使われることが多く、若鶏のおなかにもち米や高麗人参を詰めて煮たスープ料理サムゲタンは、その代表格。漢方食材をたくさん入れて作ったハンバンサムゲタン(漢方参鶏湯)には、鹿角(シカの角)、当帰(トウキ)、枸杞子(クコの実)などとともに、ファンギが使われている。ただ、長時間煮込んでも固く噛み切れないことから、料理に入っていても食べたりはしない食材とのこと。
また、ファンギは、煎じてお茶として飲まれ、煮出してから漉し、根茎独特の土臭さをなくすために、はちみつを入れて飲むのが定番とされている。
【黄耆の医薬品】黄耆建中湯: 黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)は、虚弱体質や病後の虚弱、寝汗などを改善する漢方薬の一つ。疲労しており、汗が出やすい方によく処方される。
【黄耆の医薬品】加味帰脾湯: 加味帰脾湯(カミヒキトウ)は、貧血、不眠症、精神不安、神経症などの症状を改善する効果が期待される漢方薬の一つ。特に虚弱体質の方に処方されるお薬。
【黄耆の医薬品】帰脾湯: 帰脾湯(キヒトウ)は、貧血や不眠症といった症状を改善する効果のある漢方薬。特に虚弱体質の方に処方される。
【黄耆の医薬品】七物降下湯: 七物降下湯(シチモツコウカトウ)は主に血流を改善する効能がある。高血圧にともなうのぼせ・肩こり・耳鳴り・頭重を改善する。虚弱体質で疲れやすい人に用いられる。
【黄耆の医薬品】十全大補湯: 十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)とは体力を補う効能があり、低血圧症、貧血症、神経衰弱、疲労、倦怠、胃腸虚弱、胃下垂、痔ろう、脱肛などを改善する。病後、手術後、産後、または病中に体力が衰えている人や、やせて食欲がなく衰弱している人で皮膚が蒼白く、疲労、倦怠、貧血、寝汗、手足の冷えなどをともなう場合に用いられる。
【黄耆の医薬品】清心蓮子飲: 清心蓮子飲(セイシンレンシイン)は尿路の熱や腫れをひき、また痛みをやわらげ、尿の出を促す働きがある。残尿感、頻尿、排尿痛を改善し、胃腸が弱く、神経質で、倦怠感や口・舌の乾きをともなう、尿の出が悪い、冷え性の人に用いられる。
【黄耆の医薬品】当帰飲子: 当帰飲子(トウキインシ)は肌にうるおいを与え、かゆみをしずめる効能がある。そのため、分泌物の少ない湿疹やかゆみを改善し、比較的体力のない冷え性の人に用いられる。
【黄耆の医薬品】人参養栄湯: 人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)は体力と気力を補い、病後・産後の体力低下、虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血を改善する。微熱、悪寒、咳、便秘、精神不安不眠などがおこりやすい、やせて顔色の悪い人に用いられる。
【黄耆の医薬品】半夏白朮天麻湯: 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)は体内の水分循環を促して、胃アトニー、胃下垂、胃神経症、低血圧症などのめまいを改善する。胃腸が弱く、冷え性で頭痛、肩こり、嘔吐のある人に処方される。
【黄耆の医薬品】半夏白朮天麻湯: 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)は体内の水分循環を促して、胃アトニー、胃下垂、胃神経症、低血圧症などのめまいを改善する。胃腸が弱く、冷え性で頭痛、肩こり、嘔吐のある人に処方される。
【黄耆の医薬品】防已黄耆湯: 防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)は体内の水分循環を正常化して、疲れをとる効能がある。また、痛みを和らげる働きも持っているので、関節痛、関節炎、関節リウマチ、多汗症、腎炎、肥満症、ネフローゼ、妊婦腎、むくみ、皮膚病、筋炎、月経不順、陰のう水腫などの改善に用いられる。色白で筋肉にしまりの無い、疲れやすい、また、汗をかきやすい人に処方される。
【黄耆の医薬品】補中益気湯: 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は胃腸の働きを活性化し、体力を回復をさせる働きがある。虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、結核性疾患・胸部疾患による体力の低下、夏やせ、胃弱、胃下垂、貧血症、低血圧症、多汗症、痔疾患、脱肛、子宮下垂、風邪を改善するため、胃腸の機能が低下して、食欲不振、頭痛、悪寒、倦怠感などをともなう、虚弱体質の人や体力の衰えている人に処方される。
注意
  1. 生薬とは植物を中心に、動物や鉱物をふくめ天然のものから作られた薬です。中国薬物研究所などによると生薬の種類は、薬草類が278種、動物類52種、昆虫類18種、鉱物類36種の合計394種となっています。
  2. このサイトでは生薬の一部を掲載するものです。また、掲載する説明内容は、全ての事象を網羅するものではありません。
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