ゴーヤー

ごーやー

和名は「ツルレイシ」。ウリ科の植物で未熟な果実(緑色)を食用にする。未熟な果実は果肉が苦いため「ニガウリ」とも呼ばれます。

原産地は熱帯アジアで、日本では南西諸島と南九州で多く栽培されてきましたが、比較的病害虫に強く、日照と気温と十分な水さえあれば、肥料や農薬はほとんど使わなくても収穫が得られるため、今では全国的な広がりを見せ、家庭菜園でもつくられることが多い作物となっています。

未熟なゴーヤーは独特な苦みを持ち食用とされますが、黄色からオレンジ色に完熟したものは、採種用として使われます。

ゴーヤーのおもな成分

  • 果皮を中心に、ビタミンC、ビタミンB1,B2、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富で、種子には共役リノレン酸を含むことが知られています。
  • 苦みの成分にもなっているチャランチンとモモデルシン、コロコリン酸も含みます。

ゴーヤー成分の特長

  • ゴーヤーのビタミンCは野菜では唯一、加熱に強く、トマトの5倍
  • チャランチンとコロコリン酸は植物インスリンといわれ、血糖値の正常化に働いている
     ・チャランチンはインスリンとグルカゴンの分必促進
     ・コロコリン酸はインスリンの分必促進
  • サポニン成分のモモデルシンはコレステロールの低下作用
  • 種子に多い共役リノレン酸は、脂肪の吸収や蓄積を抑制
  • カリウムは腎臓で塩分(ナトリウム)の排泄に働く
  • カルシウムは体のph値調節に、さらにインスリン作用にも関与
  • ビタミンCやBが、抗酸化や疲労回復、皮膚や粘膜を正常化
  • 鉄分と葉酸は、造血に働く(貧血を予防)

補足

脂溶性物質チャランチンのインスリン分泌促進作用
チャランチンは1966年、脂溶性の物質であり、この物質が血糖値を下げる作用があることが報告されています。
チャランチンは、スルフォニル尿素剤に似た働きをするといわれ、膵臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖を下げる効果があります。
薬であるスルフォニル尿素剤は時として、その作用が効きすぎ、「低血糖」を起こすこともありますが、植物性チャランチンは、すい臓の働きを活性化し正常な働きに戻す作用がありますので血糖値が下がった場合は、α細胞からグルカゴンを分泌し血糖値を上昇させ血糖値を安定させるので低血糖になりません。

モモルディシンのコレステロール低下作用
抗酸化作用をもつサポニン類の一種で、食物繊維、苦味成分の1つです。
食物繊維は消化酵素によって分解されない成分で、腸内の善玉菌の増殖を促進することで便の量を増やし、腸内環境を整える。サポニンはコレステロールや老廃物を排出し、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防、胆汁酸の分泌や産生を促してコレステロール値を低下させる。

カルシウム
カルシウムは、生活習慣病、労化防止、免疫力向上等体に不可欠な栄養素。
特に糖尿病の方には、血液中の糖分を細胞内に取り込む為の重要な役目となっており、カルシウムがインスリン分泌を促進することになります。特に高齢者ではカルシウム剤を飲むことによって、インスリンの分泌が改善されたという研究も報告されています。

共役リノレン酸
脂肪酸の一種で、溜まった脂肪も溜まろうとする脂肪も減らす作用のある脂肪の種類です。脂肪の分解には酵素リパーゼが働くのですが、そのリパーゼを活性化、また、脂肪が蓄えられる時の遊離脂肪酸の生産・蓄積を防ぎます。さらに、脂肪を効率よくエネルギーに変換促進作用や筋肉を増やす効果もあるとされています。運動を伴わないダイエットにもある程度有効、もちろん、運動すればさらに効果的に働きます。

乾燥させたゴーヤー
ゴーヤーを乾燥させたものでは、カルシウムが生の15倍、ビタミン10倍、鉄分はなんと30倍と栄養価は高まるそうです。天日干しです。

ゴーヤー料理
豚肉との相性が抜群で、脂身のしつこさを緩和してくれる、とくに、メンチカツや肉団子などの挽肉料理にも。また、ゴーヤーの葉2〜3枚を料理に加えると苦みが増すので、加熱のしすぎなどで物足りないときなど、味の調節に使える。サアポニンなどが多いのかもしれません。

 




hontonano